3度と7度のダブルストップ
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前回までで、ギターの指板に対する理解はかなり深まったと思います。
それをもとに、
あなた自身で新しい可能性を発見しているかもしれませんし、
逆に、演奏譜例が少なくて、
実際にどうアドリブしていいか判らないって方もいるかもしれませんね。
今回からは、より実践的なコンセプト。
僕自信が即興演奏においての全ての基本としていることを
そのままお伝えしていこうと思います。
ジャズギターなどで一般的に使用されるボイシングには
以下のようなものがあります。
これらは5弦にルートが来て、
さらに4弦、3弦にそのコードの3度と7度(6度)がダブルストップでくる
ボイシングです。(※Caugは違います)
もう一つ6弦にルートが来るタイプがあります。
こちらは4弦、3度と7度(6度)と3度がやはりダブルストップでくる
ボイシングになります。(※Caugは違います)
すでに気がついている方もいるかと思いますが、
上記の5弦ルートと6弦ルートのフォームにおいては、
3弦と4弦のダブル・ストップに3度・7度(6度)のいずれかが来ています。
これらのコード・フォームを
ダイアトニックに沿って弾く練習をしてみると以下のようになります。
ダイアトニック・コードを使った3度・7度のダブルストップの練習
5弦 root
6弦 root
わかり易いように、3度と7度のダブルストップに赤く色をつけています。
例えば、C△7をみると、
4弦の2フレットのE(3度)と
3弦の4フレットのB(7度)が
赤く色が付いていますね。
※5度を含まないボイシングですので、⬜︎m7(b5)は、⬜︎m7 と同じ押さえ方になります。
では、これらのフォームを使用して
II-Vを弾いてみましょう。
3度・7度のダブルストップを使ったII-V 進行
Dm7 – G7 – C
Bm7(b5) – E7 – Am
バンドなどのアンサンブルにおいては
ベースがrootを弾くので、
ギターは赤色で示した2音を弾くだけで十分にサウンドさせることが可能となります。
そして、これらはアンサンブルにおけるバッキングや、
コードに沿った即興をする際のコンセプトにもなってきます。
ですから、ルートを押さえずに、
赤色だけを弾く練習もしてください。
2音だけを弾くだけでも、十分にサウンドすることが理解できると思います。
このダブルストップのコンセプトは
僕自信の即興演奏における全ての基礎となるものです。
今回の2つの練習をもとに
このボイシングに十分に馴染んでおいてくださいね。
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