コード感のあるアドリブで挫折しないために
目次
3度・7度のダブルストップを使ってアドリブを練習する方法を
考えていきます。
その前に意外と盲点になりやすいことについてお伝えしておきます。
とくにジャズ・ギターに挫折した方に多いのですが、
コーダルなアドリブ(コード感を感じる事が出来るメロディーによるアドリブ)
がとれない事と、
アドリブがとれない事が一緒になってしまっている。
という問題があります。
これは実は考え方の問題で解決できます。
つまり、ぶっちゃけアドリブとは
なんだっていいのです。
適当に弾いたって、アドリブはアドリブなわけですね。
スピーチをして下さいって言われて、
何話したってスピーチにはなるし、
どんな話し方したっていいですよね。
でもその場にあった話し方とか、所謂TPOってのもありますが、
まずは自分の言葉で、話したい事を話すほうが
”早い”わけです。
しかも、音楽においては、
そんなTPOばっかり気にしているような演奏は
面白くもないわけです。
僕らは社会的に白い目で見られないように音楽をやっている訳ではないですよね。
この辺りの話は、
もちろん色々な意見が出そうな話題ですが、
つまりコーダルな演奏というものは、
アドリブの手法の一つに過ぎないってことです。
メジャー・スケール一発でメロディーを歌わせれない。
この問題の方が大きい(笑
だから、コーダルなソロに悩んで、
悶々としているとしたら、
あまり気にせずに、大きく歌って、
自分自身を感動させるように意識してみてくださいね。
その上で、
次からお伝えする3STEP を実践する事で
コードを感じさせるソロは容易に実践できますから。
3 STEP の概要
では、その3STEP ですが、
まずは、第1ポジション内でのコード・フォームをチェックします。
次に、そのコード・フォームを分解して弾き、
コーダルなアドリブを展開していきます。
この時、まずは3弦・4弦を中心にしながら、
徐々に2弦や1弦を増やしていって、
最後は自由な感じでやります。
最後に、コード・トーンを繋いでいく練習をします。
※注意点
これらの参考譜例は単調でつまらないモノです。
まずはこれらを繰り返し弾いてみて下さい。
違うメロディーを弾きたくなってウズウズしてきますから。
その場合は、譜例に捉われずに
自由にメロディーを奏でていけばいいんです。
リズムもどんどん変えてください。
そうやって、無味乾燥な譜例を
あなたのアドリブにしていってください。
この講座は、
この絵を描いてみましょうっていう講座ではなく、
道具をお渡しするような講座な訳です。
あなた自身の絵を描く事を忘れないでくださいね。
3STEP アドリブ練習法(第1ポジション)
STEP1
まずはコードフォームのチェックです。
第1ポジションにおけるコード・フォーム
STEP2
アドリブを始めていきます。
まずは、コードの分解です。
4弦や3弦を中心に2弦をいれていきます。
慣れてきたら1弦も加えていきましょう。
STEP3
STEP2で扱ったコード・トーンを繋いでメロディーをつくっていきます。
譜例では、シンプルにスケールの音で繋いでいます。
もっと大きな音域で動いていくのも良いと思います。
さらに他の人のフレーズをコピーして、
どのようにコード・トーンを繋いでいるのか
分析してみるのも良い勉強になります。
そういった勉強はネット上でも沢山見つかります。
探してみましょう。