今回のレッスンの概略

目次

今回のレッスンの流れを先に解説します。


Majorの時と同じように
3つのminorコードから
3つのminor7thコードを作り出しましたよね。

今回も、そのminor7thコードをアルペジオに分解して、
それらを素材として、アドリブをとっていきましょう。

 

そして、慣れてきた頃に、
1音追加して更にアドリブをとっていきます。

 

このminor 7he+1音が
minor Pentatonic Scale(マイナー・ペンタトニック・スケール)となります。

これらが今回のレッスンの内容になります。

 

ではいってみましょう。

 

minor Chord → minor 7th Chord

 

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minor 7th アルペジオ

 

まずは、minor Chord(トライアド=3声)を
アルペジオに分解してみます。

これは以前もやりましたね。

しっかりと練習できているでしょうか?

ちょっと自信ない人は →こちらへ戻る

 

そして、今回は7thコードのアルペジオです。

 

Major6th アルペジオ

 

運指は幾つか考えることが出来るのですが、
あなたが初心者であれば、指定された運指を守って練習しましょう。

当サイトにおける記譜法の説明

 

アドリブ練習の準備

それでは、アドリブの準備として
Cのコードを適当に鳴らします。

この段階ではリズムを刻んでも刻まなくてもいいです。

重要なことは、

”バックでコードがなっている”


ということです。

後ろでコードを鳴らすことにより、
自分の弾いている1音に色を感じることが容易になるからです。

1音1音、どんな響きを創って行っているのか、
自分がどんな色を加えて行っているのかを意識して下さい。

 

 

 

アドリブ実践①(minor)

 

スクリーンショット 2016-04-24 22.32.01

 

 

↑ の印がついた音が「7th」音です。

 

これらを使ってアドリブをとっていくわけですが、
まずは、↑(7th)の音は使わずに
ゆっくりとしたメロディーを奏でてみてください。

パラパラとアルペジオの練習をするのではなく
歌うように。メロディーを紡いでいくようにアルペジオを弾いてみましょう。

ゆったりとしたリズムを
伸ばしたり、縮めたりして
時にはメロディーを大きく跳躍させたり。

 

つぎの段階で、意識的に7thの音を追加させていきます。

 

1音を弾くときに、グリッサンドなどを加えると
メロディー感が出やすくなります。

→ グリッサンド

 

はじめのうちは
なかなかメロディーが思い浮かばないかもしれません。

でもあまり気にしすぎずに、

こんな感じかな?

っというところで、次はにいきます。

 

マイナー・ペンタトニック・スケール

 

先のminor 7thアルペジオに更に1音を追加します。

追加する音は。。

 

11th(4th)音です。

 

11thと書く意味がわからない方は
理論編で確認して下さいね^^

 

そして、minor 7thに1音を追加することで、

5つの音になります。

例えば、

Am=A、C、E、G、+ D(11th)

並び替えると、

A、C、D、E、G

となります。

 

この音階(スケール)を

Aマイナー・ペンタトニック・スケール(A minor Pentatonic Scale)

と呼びます。

 

 

スクリーンショット 2016-04-24 22.32.27

 

聞いたことある人は多いでしょうし、
すでに使用してた人も多いとおもいます。

 

でも、ここで注目してもらいたいのが、
アプローチの方法です。

【あえて”この音”を弾く】という意識

※以前書いた記事と一緒ですが、大切なことなのであえてここで載せておきます

通常はペンタトニックスケールとして
ビジュアル的に音階を覚え
それをパラパラ弾いたり、
フレーズそのものを覚えていったりします。

それはそれで良いのですが、
その方法では、1音1音のカラーに対する意識が
養われ難いという大きなデメリットがあるのです。

 

僕らはまず3音から始めて、
1音づつ追加することで5つのペンタトニック・スケールまで
たどり着きました。

その過程において


【あえてこの音を弾く】
という意識を働かせてきました。

 

この

【あえてこの音を弾く】

この意識がとても大切だということです。

 

今回は、
11thの音を追加しました。

 

音の選択肢が更に広がり、
メロディーは作りやすくなったと感じた人が多いとおもいます。


そうなんです。


音が増えるとメロディーは創りやすく感じるものです。

だからこそ、逆に
音の選択肢を減らすことで、
メロディーセンスを養うことが可能になります。

特にも良いメロディーの骨格というものは
コード・トーンが紡がれていることが多いです。

もちろん、コード・トーンを使うことが
良いメロディーの条件という訳ではありません。


が、コード・トーンを上手に使う練習により


あなたのメロディー・センスの礎が築かれる


ということが言えます。

 

ですから

【あえてこの音を弾く】

逆に

【あえてこの音を弾かない】

をしっかりと意識してアドリブの練習をするようにして下さい。

 

次回は更に音を増やしていきます。