今回のレッスンの概略

目次

今回のレッスンの流れを先に解説します。


前回は
3つのMajorコードから
3つのMajor6thコードを作り出しました。

今回は、このMajor6thコードをアルペジオに分解して、
それらを素材として、アドリブをとっていただきます。

 

そして、
慣れてきた頃に、
1音追加して更にアドリブをとっていきます。

 

このMajor6th+1音が
Major Pentatonic Scale(メジャー・ペンタトニック・スケール)となります。

これらが今回のレッスンの内容になります。

 

ではいってみましょう。

 

Major Chord → Major 6th Chord

 

スクリーンショット 2016-04-24 20.23.43

 

Major 6 th アルペジオ

 

まずは、Major Chord(トライアド=3声)を
アルペジオに分解してみます。

これは以前もやりましたね。

しっかりと練習できているでしょうか?

ちょっと自信ない人は →こちらへ戻る

 

そして、今回は6thコードのアルペジオです。

 

Major6th アルペジオ

 

運指は幾つか考えることが出来るのですが、
あなたが初心者であれば、指定された運指を守って練習しましょう。

当サイトにおける記譜法の説明

 

アドリブ練習の準備

それでは、アドリブの準備として
Cのコードを適当に鳴らします。

この段階ではリズムを刻んでも刻まなくてもいいです。

重要なことは、

”バックでコードがなっている”


ということです。

後ろでコードを鳴らすことにより、
自分の弾いている1音に色を感じることが容易になるからです。

1音1音、どんな響きを創って行っているのか、
自分がどんな色を加えて行っているのかを意識して下さい。

 

 

 

アドリブ実践①

 

Major6th アルペジオ

 

↑ の印がついた音が「6th」音です。

 

これらを使ってアドリブをとっていくわけですが、
まずは、↑(6th)の音は使わずに
ゆっくりとしたメロディーを奏でてみてください。

パラパラとアルペジオの練習をするのではなく
歌うように。メロディーを紡いでいくようにアルペジオを弾いてみましょう。

ゆったりとしたリズムを
伸ばしたり、縮めたりして
時にはメロディーを大きく跳躍させたり。

 

つぎの段階で、意識的に6thの音を追加させていきます。

 

1音を弾くときに、グリッサンドなどを加えると
メロディー感が出やすくなります。

→ グリッサンド

 

はじめのうちは
なかなかメロディーが思い浮かばないかもしれません。

でもあまり気にしすぎずに、

こんな感じかな?

っというところで、次は。。

そうですね。更に1音を追加していきます。

 

メジャー・ペンタトニック・スケール

 

先のメジャー6thアルペジオに更に1音を追加します。

追加する音は。。

 

9th(2nd)音です。

 

9thと書く意味がわからない方は
理論編で確認して下さいね^^

 

そして、メジャ−6thに1音を追加することで、

5つの音になります。

例えば、

C6=C、E、G、A、+ D(9th)

並び替えると、

C、D、E、G、A

となります。

 

この音階(スケール)を

Cメジャー・ペンタトニック・スケール(C Major Pentatonic Scale)

と呼びます。

スクリーンショット 2016-04-24 20.51.14

 

 

聞いたことある人は多いでしょうし、
すでに使用してた人も多いとおもいます。

 

でも、ここで注目してもらいたいのが、
アプローチの方法です。

【あえて”この音”を弾く】という意識

通常はペンタトニックスケールとして
ビジュアル的に音階を覚え
それをパラパラ弾いたり、
フレーズそのものを覚えていったりします。

それはそれで良いのですが、
その方法では、1音1音のカラーに対する意識が
養われ難いという大きなデメリットがあるのです。

 

僕らはまず3音から始めて、
1音づつ追加することで5つのペンタトニック・スケールまで
たどり着きました。

その過程において


【あえてこの音を弾く】


という意識を働かせてきました。

 

この

【あえてこの音を弾く】

この意識がとても大切だということです。

 

今回は、
9thの音を追加しました。

 

音の選択肢が更に広がり、
メロディーは作りやすくなったと感じた人が多いとおもいます。


そうなんです。


音が増えるとメロディーは創りやすく感じるものです。

だからこそ、逆に
音の選択肢を減らすことで、
メロディーセンスを養うことが可能になります。

特にも良いメロディーの骨格というものは
コード・トーンが紡がれていることが多いです。

もちろん、コード・トーンを使うことが
良いメロディーの条件という訳ではありません。


が、コード・トーンを上手に使う練習により


あなたのメロディー・センスの礎が築かれる


ということが言えます。

 

ですから

【あえてこの音を弾く】

逆に

【あえてこの音を弾かない】

をしっかりと意識してアドリブの練習をするようにして下さい。

 

次回は更に音を増やしていきます。