さて、前回の練習は上手くいったでしょうか。

このページから見ている方は、

 

こちらの記事を先にチェックして下さいね。

 

鏡の前でフォームをチェックしながら、

右手の指の、弾く前の状態(フォーム)や手の甲の状態、

弾いた後の指の状態。

音による確認など、

今回の練習でも意識してくださいね。

私が、習いたての頃などは、

チューニングの最中ですら、

フォームが悪いと怒られたものです。

チューニングの時ぐらい、どんなフォームでもいいのでは?

当時私はそう思ったものですが、

真意そこではありませんでした。

徹底的に練習して、

正しいクセが付いていれば、

それはチューニングのときであっても

正しいフォームになる。

そういうことでした。

クラシックの世界では、当たり前のように言われることですが、

練習とは正しい癖付けでもあります。

ぜひ、出来てきたかなって時ほど、

何気ない瞬間のフォームをご自身でチェックしてみてください。

では、このピカード奏法2では、

具体的な練習のための譜例をいくつか

ご紹介しますので、

日々の基礎練習のお供として、

本番前のウォーミングアップとして、

様々に活用してください。

それではいってみます。

 

 

ピカード・エクササイズ1

目次



 

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簡単ですが、以下に注意して下さい。

 

・左手の指は各フレットに一本づつ置く。(1フレット毎に指をセットする)

・左手の指を大きく動かさないようにする

・右手のパターンは9種類で練習する。



 

それぞれ説明していきます。

 

 

・左手の指は各フレットに一本づつ置く。(1フレット毎に指をセットする)

 

指が短い初心者の方は、最初は大変なのですが、

1フレット➖人差し指

2フレット➖中指

3フレット➖薬指

4フレット➖小指



で押さえるようにして下さい。

 

どんなに指が短い方でも、

指が開くようになってくるにつれ、楽に押さえることが

出来るようになってきます。

 

現に私も手が小さいです。

 

自分以上に、小さな手の方に

お会いしたことがないほど

手が小さいのですが、

 

私以上に大きな手の方が苦労するような

ポジションでも押さえることが出来るようになりました。

 

ポイントは指の開きと、

肘の角度、手首の角度。

 

この辺りが重要になってきます。

 

指の長さで諦める必要は無いので、

各フレットに各指を担当させる。

これを意識して下さい。

 

これは、今回だけではなく、

ギターを弾く上での基本です。

 

 

・左手の指を大きく動かさないようにする

 

初心者のころは、ついつい指が大きく動いてしまいます。

なるべく小さく動かすように意識しましょう。

また、指の腹ではなく、指の先で弦を押さえるようにして下さい。

 

自然と指を立てるフォームになると思います。

エレキギターなどでは、違うフォームになるのですが、

指の分離の効果という点でも、この練習は効果がありますので、

エレキギターなどのグリップ型のフォームを採用されている方にも

このフォームでの練習はオススメです。

 

実は、この練習における左手の動かし方は2パターンあります。

 

パターン1

 

以下の順番でチェックしてみてください。

1、人差し指を押さえる

2、中指を押さえると同時に人差し指を軽く離す

3、薬指を押さえると同時に中指を軽く離す

このときに、人差し指や小指が大きく動かないように注意する。

4、小指を押さえると同時に薬指をかるく離す

このときに他の指がどれほど大きく動いているかチェックする。



やはり、ゆっくりとリハビリのようなつもりで行っていきます。

この練習は半音づつ上がれるとこまで上がり、

今度は下降して、もとに戻ってきます。

 

下降も同様に行います。

 

パターン2

 

1、人差し指で押さえます。

2、人差し指を押さえたまま、中指を押さえます。

3、人差し指、中指を押さえたまま、薬指を押さえます。

4、人差し指、中指、薬指を押さえたまま、小指を押さえます。

 



下降時は、逆になります。

 



1、人差し指、中指、薬指、小指を押さえた状態で、

2、小指を離します。(軽く離します)

3、薬指を離します。(小指が大きく動かないように注意)

4、中指を離します。(小指の状態はどうなってますか?)

5、人差し指を離すと同時に、1の状態(4本で押さえている状態)に戻る

 



 

・右手のパターンは9種類で練習する。

 

右手のパターンですが、

1、i/m

2、m/i

3、i/a

4、a/i

5、m/a

6、a/m

 

7、i/m/a

8、a/m/i

9、i/m/a/m

 



の9種類で練習します。

最初のうちは7〜8は難しいので、

1〜6で行っていきます。

 

余裕が出てきたころに、

7〜9も加えていきます。

 

左手のパターンによってはかなり混乱することも

ありますが、

左手につられないようになっていきますので、

是非、練習に取り入れて行って下さい。

 

最後に、

 

今回のエクササイズを12フレットまで展開する例を載せておきます。

いたずらに長くなってしまうので、

1弦のみで行っています。

この練習を1弦〜6弦まで行って下さい。

 

 

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