ピカード奏法とは

目次

 

ピカード奏法とは基本的には i・m(右手の人差し指と中指)
による交互押弦による音階奏法といえます。

ピカードとは”Picar”=刺す からきており、
刺すような鋭い音が要求されます。

一般的に”アポヤンドによる早弾き”のように誤解されますが、
必ずしも速く弾く必要はありません。

ピカード奏法をマスターするためには、
まず、ピカードらしい音を出すように練習することが必要です。

逆に言えば、速くなくてもピカードの音が出るということです。

また、アポヤンド奏法との違いも大事です。

クラシックにおけるアポヤンド奏法では、
甘く、太い、遠達性のある音を求められるために、

主に弦を表面版に対して押し付けるような動き、
つまり、表面版に対して弦が垂直に揺れるような要素を含みます。

一方で、ピカードでは、
表面版に対してなるべく水平に揺れるように押弦していくことが
重要になってきます。

また、このことはアルペジオなどにも同じことが言えます。

この音の出し方が、

いわゆる乾いた音に関係してくるからです。

では早速、具体的な練習方法ですが、

まずはフォームをしっかり決めます。

その上で、鏡を見ながら練習していきます。

主にチェックするべきは、右手の状態です。



右手のフォームチェック



  • 手の甲が安定すること。(上下左右に振れていないか)
  • 指が自然に曲がっている状態(正面から見て第二関節から先が見えない状態)
  • 親指は真っ直ぐに伸びているか
  • 親指が弦に対して水平に近い状態になっているか(完璧に水平ではない)
  • 親指の先の関節が曲がっていないか。
  • 親指の先が緊張して反っている状態ではないか
  • 手首は自然に下に垂れ下がっているか
  • 手首の角度がキツ過ぎないか
  • 手首が落ちていないか