アルペジオとはコードの溶けたものであり、
コードとはアルペジオの固まったものである。
とはジャズ・ギタリストの
ジョージ・ヴァン・エプスの言葉ですが、
アルペジオやコードというものを
上手に言い表していると思います。
コードとは何?
という方は、コード・シンボルの記事を読んで下さい。
コード(和音)を分解して弾くので、
アルペジオを(分散和音)と言ったりもしますが、
ギターに限って言うと、
アルペジオっていう言葉がテクニック的にも、音楽的にも使われますので、
その辺を明確に説明していきます。
まずは、テクニック的に。
テクニック的アルペジオ
目次
クラシックギターや、フラメンコギター、アコースティックギターでは
(※ここでは便宜上、スチール弦のギターをアコースティックギターと呼びます)
主に右手のテクニックとしてアルペジオという言葉が使われます。
左手でコードを押さえっぱなしにして、
右手で各弦を弾いていく。
今回は、このテクニックについての解説となります。
他には、主にエレキギターで使用される
スウィープというテクニックを指して、
アルペジオと言われることがあります。
これは、ちょっと語弊があり、
正しくは、スウィープというテクニックを、
アルペジオで行うということです。
ジャズギタリストもよく使用しますが、
HR・HM系のギターソロには、
このテクニックを大々的に使用したフレーズがよく見られます。
余談ですが、
Rock系 や HR・HM系のギタリストが
よく使用するテクニックに
タッピング(ライトハンド・テクニック)や、
ストリング・スキッピング
といったものがありますが、
これらのテクニックも、
アルペジオを利用したフレーズが多く見られます。
音楽的アルペジオ
つづいて、音楽的にということですが、
ここまで読んできて想像つくと思いますが、
本来は、この音楽的な意味
すなわちコード(和音)を分解して弾くことが ”アルペジオ”なので、
上記のテクニックを指す言葉ではない訳ですね。
ということでこの見出しタイトルもちょっと違和感があるますよね(汗)
これも余談になりますが、
ジャズというジャンルは、
コード進行が複雑で細かい曲が多いです。
その複雑で細かなコード進行で
アドリブを弾いていく際に、
細かなコード進行に対して、
細かくアルペジオ主体のメロディーを弾くことが得意な
テクニカルなプレイヤーが多くいます。
そのようなプレイヤーを指して
アルペジオの得意な選手などと言うこともあるようです(笑)
別の記事では、
アルペジオに関しての
左手のポジションに関するアイディアや、
3オクターブに渡るアルペジオを弾くアイディアを
解説していますのでご参照下さい。
今回は左手でコードを押さえて、
分散和音(アルペジオ)を弾くために、
各指でコードをバラバラに弾いていく方法。
いわゆる ”アルペジオ” と言われる
右手のテクニックを習得するための
練習方法を説明していきます。