基本フォーム

目次

アルペジオを弾く前の基本フォームは、

ピカードのときと一緒です。

再度まとめておきます。

・右手をサウンドホールとブリッジの中間におく。

・親指  =表面板と6弦上に軽く親指を乗せる。

・人差し指=3弦

 中指  =2弦

 薬指  =1弦にそれぞれ乗せる。

・親指は表面板と6弦に対して、20度くらいの角度を保つ。

・手首を極端に下げたり、上げたりしない。

・肘をギターから離さない、且つ脇を締めすぎない。



この基本フォームを鏡でチェックした上で

基本練習に取り組んでください。

指の動かし方ですが、

いわゆるアル・アイレ奏法を行います。

アル・アイレ奏法




アル・アイレ奏法とは、

弦にアタックした指を弧を描くようにして

弾いて音を出す奏法で弾き終ったら、

弾いた指は弦から離れます。

ただ、注意して欲しいのが、

弦を上に引っ張り上げるような弾き方を

しないということです。

多くの方がアル・アイレの際に

弦を上に引っ張るような弾き方に

なってしまっているため、

力強く弾こうとすると、

弦が指板にぶつかってしまい、

バチバチという音になりがちです。

クラシックギターは弦高が高めなので

まだ良いのですが、(よくはないですが。。)

弦高が低いフラメンコギターでは、

結構耳障りになってしまいます。

なによりも、魅力的な音を作りにくいのです。

(表現の幅という意味では、もちろん”あり”ですが)

ですから、ここでも

弦を揺らす方向は、表面板と水平に揺らす意識を

持ってください。

アルペジオも基本的にはピカードの時と同じです。

ピカードの場合は、

弦にアタックした指を隣の弦まで真横に動かす(真上に動かす)

ようにして音を出す奏法です。

弾いた指は隣の弦の上あたりに乗っています。

アルペジオの際は、

弦にアタックした指を弧を描くようにして

弾いて音を出す奏法で弾き終ったら、

弾いた指は弦から離れます。

アル・アイレ奏法の方が優しい感じの音で

和音などを弾く場合にもこの奏法になります。

ピカード奏法の方は強く、切れの良い音が出ますので

単音でメロディなどを特に強調したい場合などに使用します。

親指



次に親指の動かし方ですが、

フラメンコ・ギターでの特徴の一つに、

親指によるアポヤンドがあります。

基本的に親指はアポヤンドで弾きます。

アルペジオにおいても、

親指はアポヤンドで練習してください。

これが最初の難関になる方も多いかもしれません。

コツとしては、

・親指を弦に対して20度くらいの角度であてる

・人差し指を弦に対して垂直にあてる

・親指と人差し指が近づかないように

・ピカードとアルペジオで同じフォームを保つようにする

・親指で弾く時に、手の甲が動かないようにする



とくに最初の頃は、

アルペジオの際、親指で弾くときに、

手首の角度が変化したり、

腕全体が動いたり、

手の甲の角度が変わったりすることが多いです。

また、力を抜いて、ダラリとさせると

親指の先の関節が軽く曲がる方も多いと思います。

が、親指の関節は曲げないように注意してください。

親指の付け根から

丁寧に動かしていきましょう。

そうすることにより、結果的に関節は軽く伸びます。

力を入れて、関節を伸ばすのではないので、

そこは注意してください。

瞬発力



アルペジオだけではないのですが、

大事なのは瞬発力になります。

大きな音は、力んで出すものではありません。

そこは意識しておいてください。

力だけで大きな音を出そうとすると、

結果的に音が潰れてしまい、

あまり大きな音にならず、

やかましい音になってしまいますので。