弦を押さえる=フィンガリング
弦を叩く=ハンマリング
弦をはじく=プリング
弦を擦る=スライド/グリッサンド
弦を揺らす=ビブラート
弦を引っ張る=チョーキング

 

↑これ何?ってあなたは、
まずこちらの記事をどうぞ→左手の技術

 

スライド

目次



さて、スライドもグリッサンドも、弦を押さえたまま移動させることによって、

特定のニュアンスを出すテクニックになります。

ここで試して欲しいのですが、

どの弦でもいいです。押さえて、押さえたまま適当に移動(スライド)させてください。

音が滑らかに高くなったり、低くなったりしますね。

このテクニックがスライドやグリッサンドのテクニックとなります。

スライドとグリッサンドの違い



・特定の1音から特定の1音への移動をスライドといいます。

・不特定の音(不明瞭な起点)から特定の音への移動

 または、特定の音から不特定な音への移動をグリッサンドといいます。

言葉で車解りにくいですね。

でも大丈夫です。実際に譜面を見るだけでも違いがわかりますから。

実際に見ていきましょう。

スライド

・特定の1音から特定の1音への移動。

弦を押さえたまま指を移動させるテクニックになります。

 

スライド1

 

 

 

 

 

 

 

上記の例では、3弦の5フレットから7フレットへ移動しています。

左手の指は、

 

  • 人差し指(1)
  • 中指(2)
  • 薬指(3)
  • 小指(4)

 

の全てで練習していきます。

高い音に移動(アップ)、低い音に移動(ダウン)

どちらも行ってみましょう。

スライドの方法ですが、

 

1、手首を伴うスライド

2、指だけによるスライド

 

の2種類あります。


どちらの方法でも、
スライドさせた後の音が途切れ無いように注意しましょう。

 

1、手首を伴うスライド

 

手首ごと移動させます。

基本的な方法になります。

ポジション移動もスムーズに行えますし、

ポジション内でも行うことが出来ます。

また、どの指でも行うことが出来ます。

 

2、指だけによるスライド

 

ポジションを移動せずに指の開閉(ストレッチ)だけでスライドを行います。

難易度は高くなります。

使用頻度はあまり高くありません。

主に小指で行います。

 

人差し指でも行われます。

中指、薬指で行うことは無いです。

行ってみるとわかりますが、

指の構造上、開閉(ストレッチ)がし難いためです。

練習上の注意!!



ここで、
練習するにあたり注意点があります。

 

1、風呂上りに練習しない

2、錆びた弦で練習しない

 

初心者のうちは、この注意点を守らないと痛いことになります。

いや、本当に痛いのですよ。

指先が弦で擦れて、切れちゃいますから(汗)

特にスチール弦ではスパッと切れちゃいます(痛)

練習していくうちに、

指先の皮が多少厚くなっていき、全然平気になります。

まだ指先が痛いなっていう方は

注意点を守って取り組んでくださいね。

スライド・エクササイズ



次は、もっと早くスライドさせていきましょう。

下記の例では、前打音なので、

スライド後の音符が目的の音になります。

その音に向かって”クィっ”とスライドさせます。

 

スライド2

 

 

 

 

 

 

 

次は四分音符や八分音符のリズムに乗せた例です。

 

スライド3

 

 

 

 

 

 

スライド4

 

 

 

 

 

 

 

こういう練習はメトロノームと一緒でないと、

うまく出来ているのかが判断つき難いですね。

 

 

スライドのテクニックも、この後のグリッサンドのテクニックも

ニュアンスを得るためのスパイスみたいなものなので、

それのみを延々と続けることはしませんが、以下の練習はおすすめなので、

ぜひ取り組んでください。

スライド・エクササイズ2

 

スライド5

 

これだけ大きく移動すると、

ターゲットとなる音を外しがちになってきます。

もっと音価を短くして行って、

それこそ最終的には、前に上げた

前打音的なリズムで出来るようになると最高ですね。

こういった大きなスライドを前面に使用して、

独特の世界観を表現しているギタリストに

スティーブ・ヴァイという人がいます。

インストゥルメンタルなロックミュージシャンという

枠に嵌められることが多いと思いますが、

ほぼ全てのジャンルに精通した

素晴らしいギタリストです。

聞いたことの無い方は、ぜひチェックしてみて下さい。

歪んだエレキ・ギターの音が嫌いな方でも、

このフレージング、アーティキュレーションなど、

独特なアイディアは参考になりますから。

最後に、

小指だけを使ってスライドを行うことが出来るようになる

練習です。

スライド・エクササイズ3




以下の譜面を小指で行います。

 

スライド6

 

 

 

 

 

 

 

 

弦を弾くのは各拍の頭だけです。

あえて手首を使わ無いように、

左手の人差し指を5フレットにセーハさせると良いです。

ちょっと届か無いよって方は、

全部を2フレット上げて練習してくださいね。



つまり

7フレットを人差し指セーハして、

10フレットと12フレットと小指でスライドさせていく

ってことです。

つづけてグリッサンドを習得していきましょう。