▪️トリル




トリルとは、ある音とそれに隣接した音とを素早く交互に鳴らした装飾音であり、
目的に追ってはどんな音と組み合わせてもいいです。

楽譜上では下記のように記されます。

 

トリル(記譜)

 

 

 

 

 

 

今回は練習のために上記のような記号を使わない表記をしていきます。

さっそく、この装飾音(トリル)に焦点を絞った練習をしていきましょう。



こういったトリルを実際の楽曲の中で延々と続けることは稀ですが、
ジミ・ヘンドリックスなど、
ロックなどでは、ロング・プレイから揺れ動くサウンドを得るために
このテクニックを前面に出すことがあります。



あなたのプレイスタイルがどんなものであれ、
ギターを弾くテクニックを劇的に向上させてくれるエクササイズです。

まずは半音階的なエクササイズでトリル・テクニックの基本を押さえてみます。

以下に示した譜面とタブ譜(3小節分)の通りにプレイして下さい。

 

 

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弦を弾くのは各小節の一番最初の音だけです。

残りの音はハンマリング・オンとプリング・オフで出します。

次に、このエクササイズを第2弦で繰り返し、
それから同様に3弦、4弦と移っていきます。

ここに書いてある通りのフィンガリングで演奏して下さい。

メトロノームに合わせてプレイすれば一定の速度を保つ助けに
なってくれます。

このエクササイズに限らず重要なことです。

先ほどはトリル・テクニック強化のエクササイズを
半音階を利用して行いましたが、

今回は、ダイアトニック・スケール上で展開させてみましょう。

最初はキー・C(ハ長調)です。

 

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次は、Key=Am(イ短調)で、一連のトリルを同一弦上で行っていきます。

 

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今回のトリル・テクニックは、
およそどんなメロディー・ライン、もしくはシークエンスにも
応用することが出来ますので、
こういったエクササイズを手掛かりに、
あなたなりの可能性を様々に探っていって欲しいと思います。

常に一定の速さをキープして、
エクササイズは、フィンガリングを守って下さい。

 

各指の組み合わせも含めたトリルのエクササイズはこちら。

トリル0上行

トリル0下降



今回のエクササイズは筋トレのような
ものなので、リラックスを心掛けて下さい。

あまりやり過ぎないように注意して下さいね。