▪️フィンガリング

目次

フィンガリングに関してですが、

一般的に、運指(どの指で押さえるのか)の選択肢を指します。

また、弦を押さえる方法は、

大きく分けて2種類あります。

・指の先で押さえる

・指の腹で押さえる

それぞれの使い分けについて説明していきます。

1・指の先で押さえる

弦を指先で押さえることにより、

力が最小限ですみ、かつクリアな音色を得ることが出来ます。

また、指を立てることにより、

各指を独立させることが可能になります。

指を立たせるために、手首が若干前に出るフォームになるため、

ストレッチ(左手の指を開く行為)などが容易になります。

特にナイロン弦のギターでの基本的なフォームですが、

指を独立させることによるテクニック向上を目的として、

スチール弦のギターでもエクササイズの際には、

この指の先で押さえるフォームが採用される傾向にあります。

が、いかに説明しますが、

チョーキングなどのテクニックには向きません。

2・指の腹で押さえる

スチール弦などのネックの細めのギターを使用するさい、

特に手の大きな人などは

左手の親指をも使用したフィンガリングを行うので、

その場合は必然的に指の腹で押さえることになります。

また、チョーキングの項目で説明しますが、

ブルース、ロックなどでは、場合によっては

全音上や、短3度上の音まで上げるチョーキングをします。

この際に手首の回転を利用するため、

やはり指を立てたフォームでは難しくなってきます。

指の先で押さえたときのようなシャープな音色が得難いため、

ナイロン弦のギターでは採用されることは稀です。

また、指が独立し難いフォームのため、

クラシックギターやフラメンコギターのように、

ソロギターとして演奏することが難しくなるとも言えます。