ラスゲアード奏法の意味について解説しますね。

ラスゲアードの種類

目次

ラスゲアード奏法とは、ギターの右手の技法で、

ラスゲアードとは、ラスガール(rasguear)かき鳴らすの意味からきています。

このかき鳴らす方法ですが、実はかなりの数あります。

例えば、(※指番号に関しては後述します)

 c・a・m・i・p によるラスゲアード

 c・a・m・i によるラスゲアード

 a・m・i によるラスゲアード

 m・i によるラスゲアード

 c・a・m・i・i によるラスゲアード

 a・m・i・i によるラスゲアード

 m・i・i によるラスゲアード

 p・c・i によるラスゲアード

 p・a・i によるラスゲアード

 p・m・i によるラスゲアード

 a・i・p によるラスゲアード

 m・i・p によるラスゲアード

というかもう無数に考えつくわけですが。。。(笑)

大きく分けると二つに分類することが出来ます。

① 指を順に弦に当てて広げていく方法

② 手首を使った方法

さらに

爪の方で弾く ”セコ” と言われる弾き方

爪を使わない弾き方とで、音色に変化をもたせることが可能になります。

また、

あなたは、もしかしたら、

「何故、こんなに沢山の方法があるの?」

「どうやって使い分けてるの?」

など疑問に思うかもしれませんので、

先にお答えしておくと、

「何故、こんなに沢山の方法があるの?」

一つ一つの方法によって

センティードが違うからです。

センティード(Sentido)とはフラメンコ用語で、

感覚、やセンス、ノリ、方向性のことです。

”かき鳴らす” と書きましたが、

ある意味では語弊があります。

かき鳴らすと言われると、

ジャカジャカと、もうとにかくかき鳴らしているイメージが

わくかもしれません。

でもラスゲアード奏法は必ずしもそうではありません。

もっと音楽的に繊細な一面を持っています。

つまり、音色変化、ニュアンス、アーティキュレーション(強弱など)を伴うわけです。

同じリズムを弾いても、バリエーションの数だけ変化があります。

「どうやって使い分けてるの?」

これはもう、あなたの好きなように使い分けてください(笑)

とはいっても、民族音楽としてのフラメンコを考えた時に

曲種によってこのラスゲアードでは少し”感じ”がでない。

など、繊細なルールもあります。

(スペイン人的、またはヒターノ的感覚によるものです)

フラメンコを弾くわけでなければ

個人が自由に選択していただいて構いません。

もちろんフラメンコらしい曲を

自由に弾いたっていいわけですね。

私たちのセンスで、自由にかき鳴らしましょう。