多様な変化を与える技法

目次

ある楽曲に、統一感がありながら単調に陥らず多様な変化を与えるための技法として、転調と円滑で豊富な chord progressionが重要なものとなります。


これらは互いに密接に関連しあっています。


ここでは転調の基本的な考え方とchord progressionの関係、これまでに学んできた中には含まれないchord progressionを学んでいきます。

拡大された関係調

関係調については、すでに学んできました。


ここでは、更にもう一歩拡大された考え方として、属調及び下属調の同主調や平行調も関係調として解釈する事が可能となります。

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調性による色彩感

転調が行なわれる際、属調方向すなわち完全5度上方向への転調、いい換えるならば、
調号としての #が増加する調性への移行は色彩的により明かるく感じられます。


その逆に下属調方向、すなわち完全 5度下方向への転調、いい換えるならば調号としてのb が増加する調性への移行は、より暗く感じられるといえます。

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