Cadence(終止形)

目次

Sub-dominant Chord、Dominant ChordがTonic Chordに進行する事によって安定し、そこに終止感 (段落感)を与える様なChord進行をCadence(終止形)と呼びます。

またCadenceは各段落の最後に表れるTonic chordにより、その属する調性を決定する事ができ、 Cadenceは大きく次の二種類に分類できます。

A)Dominant Cadence

Dominantchordを通過してTonicchordに至るCadenceの事で、D→T  <V7→I(m)> が基本 です。が実際にはDominant Chordの前に SDや SDmあるいはその両方が先行されて用いられ、次の様な進行に代表されます。スクリーンショット 2016-05-07 23.15.12

B)Sub-Dominant Cadence

Sub-Dominant群 ( SD、SDm ) からDominamtを経過せず Tonicに至る Cadenceの事で次の様な進行に代表されます。スクリーンショット 2016-05-07 23.16.27

 

SDm → SD が行われない理由

 SDm→SDという連結はほとんど使用されません。

 

スクリーンショット 2016-05-07 23.11.09

 

上記の様にa)の内声の動きがb)のそれより自然である事によります。

※ Sub-dominant【SD】、Sub-dominant minor【SDm】を総括してSub-dominant群とも呼ばれます。

Deceptive Cadence(偽終止)

 

V7がTonic Chordに解決してDominant Cadenceを形成する時、I(m)に解決せずにその代理 chordに進行するか、あるいはSDm Chordに進行してTonic Chordへの解決を引きのばす様な場合、
これをDeceptive Cadence(偽終止)と呼びます。

 

a) D → T  (I(m)の代理和音

スクリーンショット 2016-05-07 23.11.22

 

minor keyに於けるV7 → bIII△7 の進行は非常に稀です。
Chord Analyseに際しては スクリーンショット 2016-05-07 23.05.51と表示します。

譜例)

スクリーンショット 2016-05-07 23.11.34

 

b) D → SDm → T

スクリーンショット 2016-05-07 23.19.09

 

minor keyにおける V7 → IVm 及び V7 → IIm7(b5) の進行は稀である。

Chord Analyseに際しては スクリーンショット 2016-05-07 23.08.11 と表示します。

譜例)

スクリーンショット 2016-05-07 23.11.50

 






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