Two -Five

目次

あるkeyのV7chordの前にIIm7 chordが置かれる事をTwo-Fiveと呼び、chord progression においてDominant Motionと共に重要な要素を形成しています。

Chord Analyseにおいてはスクリーンショット 2016-05-07 22.10.44で示す。

A)  Sub-Dominanto Chord の代理としての【Two-Five】

Sub-dominantchordがDominantchordへ進行する際 IV V7の代理としてIIm7 が一般に多く用いられます。これによってrootを5度進行させる事が出来るからです。

譜例)

スクリーンショット 2016-05-07 22.17.02

 

B)  Dominant7th Chordの分割としての【Two-Five】

V7chordの上に順次9th、11th、を積み重ねると上4声にIIm7を見出す事が出来ます。 この事よりTwo-Fiveは拡大されたDominant chord (V7) が分割されたものと考えることが出来ます。

 

譜例1)

スクリーンショット 2016-05-07 22.17.12

譜例2)

▪️V7 は理論的には常にスクリーンショット 2016-05-07 22.11.15分割して使用する事ができます。
スクリーンショット 2016-05-07 22.17.17

 

C)  minor keyにおける【Two-Five】

minorkeyに於けるTwo-Fiveは通常IIm7(b5)が用いられ、この時 V7 は V7(b9)として使用される事が多いです。

スクリーンショット 2016-05-07 22.17.26

譜例)

スクリーンショット 2016-05-07 22.17.40

 

上例の様にIIm7(b5)の第5音はそのままV7(b9) の第9音として保持されます。これはHarmonic minorの scaleを暗示していると言えます。






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