代理Chord bII7 におけるTwo-Five
目次
或るkeyのV7の前にIIm7が置かれる事をTwo-Fiveと学びましたが、今このV7chordを代理chord であるbII7chordに置き換えると、Two-FiveはIIm7一bII7という進行に変化します。
Chord Analyse 表記法
このIIm7-←しII7の進行もまたTwo-Fiveと解釈されますが、Chord Analyseに際してはrootが半音(下行)進行している事からDominant Motionの表示にんらって で記します。
minor Key における bII7 のTwo-Five
minor key においては通常IIm7(b5)が用いられるので半音進行によるTwo-Fiveは、 という進行となります。
bII7 に対してのTwo-Five
さらにbII7 に対して5度進行するTwo-FIveを考えてみます。
bII7 に対してのTwo-Five1
さらに bII7 Chord に5度進行するTwo-Five を考えると、という進行が表れます。
bII7 に対してのTwo-Five2
また、この bVIm7 chordは半音進行することによって、 というもう一つのTwo-Five をも形成します。
Two-Five のまとめ1
以上、学んだTwo-FiveによるDominant Cadenceの組合わせをまとめてみると次の様になります。
● Major Key
● minor Key
bVIm7(b5)の使用が難しい理由
bII7 chordに5度進行する Two-Five においては、 bVIm7 chordが用いられ、bVIm7(b5)が使用される事は稀です。これは minor 7th b5th (Half Diminished) chord typeが Tritone を内包するため、或る特定の調整を暗示してしまうのに対して、
minor 7th Chord Type はよりneutralな性質を持っているからです。bVlm7の様なnon-diatochordにおいてはより中性的であり、調性の逸脱感がやわらぐためです。
Two-Five のまとめ2
前記の表はさらに、次の様にまとめる事ができます。
●Major Key
●minor Key