代理Chord bII7 におけるTwo-Five

目次

或るkeyのV7の前にIIm7が置かれる事をTwo-Fiveと学びましたが、今このV7chordを代理chord であるbII7chordに置き換えると、Two-FiveはIIm7一bII7という進行に変化します。

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.52.26

 

Chord Analyse 表記法

このIIm7-←しII7の進行もまたTwo-Fiveと解釈されますが、Chord Analyseに際してはrootが半音(下行)進行している事からDominant Motionの表示にんらって スクリーンショット 2016-05-08 6.42.33  で記します。

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.52.40

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.52.50

 

minor Key における bII7 のTwo-Five

minor key においては通常IIm7(b5)が用いられるので半音進行によるTwo-Fiveは、 スクリーンショット 2016-05-08 6.44.52 という進行となります。

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.52.57

bII7 に対してのTwo-Five

さらにbII7 に対して5度進行するTwo-FIveを考えてみます。

 

bII7 に対してのTwo-Five1

さらに bII7 Chord に5度進行するTwo-Five を考えると、スクリーンショット 2016-05-09 0.41.17という進行が表れます。

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.53.07

 

bII7 に対してのTwo-Five2

また、この bVIm7 chordは半音進行することによって、スクリーンショット 2016-05-09 0.43.09 というもう一つのTwo-Five をも形成します。

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.53.13

 

Two-Five のまとめ1

以上、学んだTwo-FiveによるDominant Cadenceの組合わせをまとめてみると次の様になります。

● Major Key

スクリーンショット 2016-05-09 0.53.23


● minor Key

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.55.41


bVIm7(b5)の使用が難しい理由

bII7 chordに5度進行する Two-Five においては、 bVIm7 chordが用いられ、bVIm7(b5)が使用される事は稀です。これは minor 7th b5th (Half Diminished) chord typeが Tritone を内包するため、或る特定の調整を暗示してしまうのに対して、
minor 7th Chord Type はよりneutralな性質を持っているからです。bVlm7の様なnon-diatochordにおいてはより中性的であり、調性の逸脱感がやわらぐためです。

Two-Five のまとめ2

前記の表はさらに、次の様にまとめる事ができます。

●Major Key

スクリーンショット 2016-05-09 0.53.50

●minor Key

 

スクリーンショット 2016-05-09 0.53.57




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