メロディック・マイナー・スケール
目次
ハーモニック・マイナー・スケールの
6番目の音を半音上げることで作ることができます。
6番目の音はb13thでしたね。
これを半音上げるので
b13th→13th
と変化します。
変化理由の詳細は理論編にあずけるとして、
ざっくりと説明すると
ハーモニックな理由から作られたハーモニック・マイナーは
結果的にスケール内の6番目と7番目に短3度の音程ができてしまい、
メロディック的に不自然になってしまいました。
そのために6番目の音を半音上げて
メロディーのプロボーションを整える必要が出てきたのです。
だからメロディック・マイナーと呼ばれます。
しかし、結果的に3番目の音以外がメジャースケールと同じになってしまい、
スケールを下降する際には、3番目に至るまで
メジャースケールと区別がつかなくなってしまいました。
そのために
下降の際は、マイナー感を出すために
ナチュラル・マイナーを使用します。
つまり、
メロディック・マイナーと上行系のみで、
下降はナチュラル・マイナーを使用します。
余談ですが、
ジャズでは、下降系もメロディック・マイナーを使用するっていう意味で
ジャズ・マイナー・スケールと呼んだりすることもあります。
が、アメリカですらこの名称に異論もあるようです。
まぁ。呼び方の問題ですので、
その辺りは、あまり拘らず、専門家に任せておきましょう^ ^
では、おさらい的に、
3種類のマイナースケールを全て載せておきますので、
比較しながら覚えていってください。
3つのポジションにおける【Natural minor Scale】

3つのポジションにおける【Harmonic minor Scale】

3つのポジションにおける【Melodic minor Scale】

※ ↑はハーモニック・マイナーからの変化音です。下降系はナチュラル・マイナーと同様になります。
次回は、アルペジオのときも行った、
3つのポジションを繋げる練習を
各スケールを使って行っていきます。
→3オクターブ・メジャースケール