良い音で鳴らすことの大切さ

目次

カラオケなどで、
歌が、ことさらに上手い訳ではないけど、
声がとても良い方っていますよね。

逆に、歌は上手いんだけど、
声があまり良いとは思えない方も。

では、

前者と後者とでは、
どちらにより
上達の可能性を感じるでしょうか。

おそらく多くの人が、
前者により上達の可能性を感じると思います。

その理由は単純に
もとの声が良いのだから、
あとは勉強すれば歌は上手くなる。

そのように感じるからではないでしょうか。

声の良さは先天的な要素が
強いということもあると思いますが、

音楽を聴いた時に、
技術的な高さ以上に、

”音そのもの”の響きを
よく聴いているということだと思います。

僕自身としては、
リスナーの方々は、
演奏者が思う以上に
音が良いかどうかということに
敏感だと思います。

その理由として、技術的なことがよく分から無い方でも、
音が良いかどうかっていう意見は持っているんですよね。

でも”音”ってその人自身の”音”だから、
才能なんじゃないの。

っと思うかもしれませんが。

99パーセントは技術です

そして、
下手でも上手でも、
”音を鳴らすこと”が出来るのがギターです。

つまりは、最初の段階で”音”を作らなければ、
どんなに曲を引くための技術を磨いても
良い音にはなら無いわけですね。

歌でいうとことの
発声練習です。

管楽器で言うところの
ロントーンの練習ですね。

ギターという楽器は、
指板を押さえて、弦を弾けば音が鳴るので、

この音作りを疎かにしがちですが、
非常に大切なことです。

ですので、
初期の目標としましては、

「良い音で鳴らす」です。

そして、
発声練習が正しい姿勢から行われるように、
管楽器のブレスの前に姿勢があるように、

「良い音は良いフォームから生まれる」

ということで、
ギターの場合の正しい姿勢について
考察して行ってみましょう。

まずは、初歩の初歩

ギターの正しい持ち方とは

今更ギターの持ち方なんて。
そんな声が聞こえてきそうですが、
あなたは、ギターの持ち方を
しっかりと教わったことありますか?

しっかりとした
フォームを身につけるために、
まずは正しい持ち方。

それでは早速いってみましょう。

まず、膝を足を組む場合です。

足を組むスタイル

多くのフラメンコギタリストは、
足を組んだ姿勢でギターを構えます。

この姿勢はパコ・デ・ルシアが始めたとも言われていますが、

ビクトル・モンヘ・セラニートの話によると、
それ以前にも足を組んでいた人がいたようです。

それであっても、

一般化したのは間違いなく
パコでしょう。

この足を組む姿勢ですが、
パコが参考になります。

なぜ、パコが参考になるのか

その理由ですが、

パコは初期の頃は、
足を構えずに伝統的な持ち方をしています。


これについては、後で説明します。

伝統的な持ち方で、
伝統的なフォームを踏襲した上で、

現代的なフォームに
移っているのです。

これが大きな理由です。

因みに、
そのような伝統的なフォームを
パコ自身は誰に教わったのか。

実は、パコはギターの基礎を
兄のラモン・デ・アルヘシーラスに
学んでいます。

ちなみに、パコのお兄さんは
ホセ・マリア・パルドというギタリスタから教わっています。

ホセ・マリア・パルドという方は
フラメンコの歴史にその名を刻む、
ニーニョ・リカルドという人の一番弟子と言われた方です。

そのように、
伝統的なフォームを踏襲した上での
パコのフォームですから、
参考にするのには最適な訳です。

さらに、
あのパコの音。

「良い音は良いフォームから生まれる」

この言葉を思い出してくださいね。

という訳で、
ここでは言葉でしか説明できませんので、

ぜひ、パコの動画や映像をチェックしながら
以下の文章を参考にしてください。

また、これから
ここでお伝えしている
ギターの持ち方や、右手のフォームや
基礎練習の方法は、

ニーニョ・リカルドの一番弟子と言われ、

パコ・デ・ルシアにギターを教えた
兄のラモン・デ・アルヘシーラスにギターを教えた

ホセ・マリア・パルド直伝の練習方法です。

僕自身がホセ・マリア・パルドの息子である
カルロス・パルドから
直に7年間にわたり叩き込まれた方法だからです。

お伝えしていく内容と
インターネットや巷の教則本や雑誌の内容との
食い違いに迷わされることがあると思います。

僕自身が散々悩まされましたから。

インターネットの情報って、
インターネットや教則本から得た知識が元になっているので、
みな同じような内容なんですね。

だからこそネット情報に
余計に迷わされるのです。

でも、
今は自分が教わってきた方法が間違っていないことを
確信しています。

悩んだだけ
より苦労したと思います。

ですから、あなたが特にもフラメンギターを習得したいのであれば、
まずは、そこでは悩まず
このサイトでお伝えする方法を
実践して行って頂ければと思います。

レッスン生の方々には
すでにお伝えしている方法ですので、
しっかり練習して下さいね。

前置きが長くなってしまいました。

ギターの持ち方・基本フォームの実践

ますギターを
膝の上に置きます。

このときギターのボディー側面の凹み
部分に膝がくるようにします。

そして、次がポイントですが、
ギターのヘッド部分を真横に
持ってきます。

そして、サウンドホールが正面を向くように構えて下さい。
理由は、サウンドホールから音が出るためです。

エレキギターや、
ピエゾPU搭載のアコースティックギターなどと違い、

クラシックギターやフラメンコギターでは、サウンドホールが
お客さんに対して正面を向く状態を維持する必要があるためですね。

サウンドホールが真正面を向く
状態は若干不自然な感じがしますよね。

ですから、
少しだけ角度を付けます。

その角度ですが、
右腿の角度と同じ角度に
調節すると良いです。

足の組み方にもよりますが、
それほど極端に角度は付かないと思います。



もし、極端に角度が付いてしまう
ようでしたら、
右腿の角度を調節してみましょう。

エレキギターから始めた方で、
多いのが、
マシンガンのようにギターを
脇に構えてしまうということです。

●ギターを脇の下で挟むようなフォームになっていないか。
●ギターのヘッドが上に来すぎていないか。


それらに注意して、
鏡などでチェックしてみて下さい。

ギターのヘッドに関しましては、
人によって様々というのも
現実としてありますが、

最初の段階では、
基礎フォームとして、是非マスターして頂きたいと思います。

正しいフォームが身についた後、
各々のフォームに変化させていく事は
ある意味大切なコトでもありますから。

しかし、現段階では
鏡の前でチェックしながら、
正しいフォームとして、
基礎練習のときも、曲を練習するときも
意識してクセを付けて下さい。

この鏡の前で練習する。

本当に大切なことですが、
今回は長くなってしまいましたので、

また次回お伝えします。

次回は、

●伝統的なフォームの方法
●鏡の前での練習

でお伝えしていきます。