Mode 手法の展開

目次

Mode手法は、現代に於いては、更に単純化と複雑化の両面から発達し、Modeのもつ単調さを避ける為、Tonal-centerの移動や同一 Tonal-Center上での各種Modeの展開が行なわれ、また、より自由なMelodyやAd-Libを可能とさせる為の各Modeが形成する最小単位の和音のくり返し(Modal choId patrm)の利用等があります。

1)Modallnter-change

色彩感の単調ざを回避する為の転調の技法

a)Tonal-centerを移動させつつModeは変化きせない手法スクリーンショット 2016-05-28 21.12.15
b)Tonal-centerを移動させつつModeも変化させるが、この構成音を共通させる事で置き換えの関係とする手法スクリーンショット 2016-05-28 21.12.23
c)Tonal-centerは移動せず、各種Modeを展開させる手法スクリーンショット 2016-05-28 21.12.29
d)Tonal-center を移動させ、Modeも変化させる手法スクリーンショット 2016-05-28 21.12.36この時、構成音に共通音が少なく、距離のある転調感が得られる。

▪️上記の様に、単旋律上での Modal Inter-changeの他に、種類の異なる複数のModeを同時に多声的に用いる手法があり、これは Poly Modeと呼ばれます。

Poly Modeは更に様々な組み合わせや Modal Inter changeが可能です。

e)Poly Modeスクリーンショット 2016-05-28 21.12.44この時、上下声は共通の構成音となっています。

2)Modal Chord Pattern

本来はこれまで学んだ各Modeの種々の和音や旋律を自由に組み合わせて演奏されたが、現在では旋律により自由な発展が求められ、その結果として和音構造は単純化されたPatternとして使用される事 が多く見られる様になりました。

Modal Chord Patternは Tonal center chordとそれ以外のchordの組み合わせで出来るChord Patternの事で Backingの手法として多く用いられています。

また、Mode個有の色彩を明確に提示したい場合は特性音を含むchordがそこに使用されます。

代表的なModalChordPattemには次の様なものがあります。

Major系ModalChordPattem

a)Ionianスクリーンショット 2016-05-28 21.12.52
b)Lydianスクリーンショット 2016-05-28 21.12.59
c)Mixolydianスクリーンショット 2016-05-28 21.13.05

minor系ModalChordPattern

a)Aeolianスクリーンショット 2016-05-28 21.13.12 スクリーンショット 2016-05-28 21.13.17
b)Dorianスクリーンショット 2016-05-28 21.13.26 スクリーンショット 2016-05-28 21.13.32
c)Phrygianスクリーンショット 2016-05-28 21.13.40
d)Locrianスクリーンショット 2016-05-28 21.13.46