
岩手県久慈市に生まれ、盛岡市で育つ。12歳でギターを始め、10代半ばから即興的な演奏を試みる。34年間にわたり多様なジャンルを経て、2025年より再び即興を活動の中心に据える。能や禅に通じる「間と余白の美」、フラメンコのコンパス、ジャズのグルーヴ、ブルースの歌い口、クラシックの調和を自在に取り込み、ときに激しい奔流へと展開する。
演奏活動をインスタレーションとして捉えており、透明な音を響かせながら、音と沈黙、秩序と混沌、静寂と喧騒が交錯する 「対比の音響詩(Acoustic Poetry of Contrasts)」 として芸術体験としての静謐な空間を提供している。
経歴詳細
10代の頃は、RockやHR・HMのシュレッド・スタイルに傾倒。その後、即興への興味からジャズへと向かう。1999年アン・ミュージックスクールに入学。在学中は小島利勝氏、井上丹氏に師事し、音楽理論やジャズギターの基礎を学ぶ。卒業後は宮之上貴昭氏、高内春彦氏、岡弘嗣氏のもとで研鑽を積み、音楽の理論やコンセプトを深く学ぶなかで「ギターそのものの特性を生かした演奏」を追求するようになる。 フラメンコを深く学ぶため、ニーニョ・リカルドの流れをくむカルロス・パルド氏のもとで7年間にわたり伝統的なレッスンを受ける。その後、ギタリスタ/カンタオールであるミゲル・デ・バダホス氏のもとで、バイレ伴奏やコンパス、フラメンコの美学を学ぶ。
伝統音楽であるフラメンコの内奥に踏み込む中で、自らの原点回帰として2025年より即興音楽を中心に活動。現在は、東京と盛岡を拠点に、即興演奏を軸としたリサイタルや実験的パフォーマンスを展開。近年は短波ラジオやモジュラーシンセとの対話を通じて、空間そのものを響かせる作品「CONTACT」の構想に取り組んでいる。
教育活動にも力を注ぎ、基礎を大切にしつつ、生徒自身が持っている感性を大切にレッスンを実践。「Flamenco × Jazz × 即興」を入り口に、音楽を単なる技術ではなく芸術的・哲学的な学びの場として共有している。
フラメンコやジャズなどで培った知識をもとに教育のためのブログを運営。後進の育成に力を注ぐために教育活動を開始。2022年までアウラ音楽院(池袋教室・秋葉原教室)やカサメミュージックスクールで講師を務める。
