音楽理論なんて本当に必要ないのかどうか。

ちょっと、一緒に考えてみませんか。

まず、音楽理論って一体なんでしょう。

一所懸命に勉強している人、

これから勉強しようと考えている人、

勉強したけど役に立たずに挫折した人、

感性を阻害するものでしかないと考えている人

色々な方がいますし、

色々な意見を耳にしますが、

では、

音楽理論って一体何者か。。

それに明確に答えられる人が

意外と少ないようなので、

まずはそこから

説明していこうと思います。

ではいってみましょう。

音楽理論とは

目次

音楽理論とは、

「自然現象」の説明です。

不快と快の現象を説明しているにすぎないのです。

僕自身はこの辺りの音楽理論を

メジャーリーガーなジャズ・ギタリストでもあり、

コンポーザーでもあり、師でもある

高内春彦さんから教わりました。

音というものの正体は、

空気の振動です。

なので、そこには振動の波=周波数が存在します。

二つの音が同時に存在すると

そこには周波数の比が存在してきます。

ちょっと難しい感じの話になっちゃってますが、

さらりと流しても大丈夫です。

この周波数の比が「1:√2」になるときに

人は最も不快感を感じると言います。

12音の中での「1:√2」

この比率を生じる二つの音は、

ファ と シ です。

この二つの音が作る

「1:√2」

物理的に影響する振動波を生みます。

例えば、

窓ガラスを割るようなジェット機の振動。

これも「1:√2」から成ります。

潜水艦のトナーなども

この「1:√2」を利用しています。

つまり、この「1:√2」は

物理的に衝撃を与える力を持っているわけです。

ここで、先に ファ と シ が

この「1:√2」を生み、

人は最も不快感を感じると言いましたが、

人間の鼓膜も物質だということを

考えると、

感覚以前に物理的な現象とも言えるわけですね。

そんな ファ と シ を持っているコードが

G7となり、

このG7が「快」

つまりCへ解決したがる。

この現象を説明したものが

音楽理論な訳です。

理論は理論

ですから、音楽理論とは、

別に勉強しなくても、

自身で自然現象について考察すれば

自ずと分かるようなことなのですね。

でも、一から自分で考察するよりも

既に説明されていることは、

勉強したほうが早いわけです。

算数の足し算や掛け算から

自分で見つけ出そうとしても効率が悪いのと一緒ですよね。

画家でもある

高内春彦さんは、

理論はこの色とこの色を混ぜると

この色になる。

そんなことと一緒と仰ってました。

でもそれを知ったからといって

絵を描くことが出来るようにはならないし、

知らなくても絵は描けるわけです。

音楽も一緒ですよね。

じゃあ、音楽理論なんて勉強しなくてもいいのか。

ってことですが、

それって、

足し算と掛け算は勉強しなくてもいいのか。

割り算や因数分解はいらないのか。

そんなこと言っているのと

同じような気がします。

所詮その程度の勉強なので、

さっさと済ませちゃったら?

みたいな感じですね。

とくに音楽家を目指している人が

理論をどうのこうのと言っているのはどうかなと。

セオリー(理論)〜コンセプト(解釈)へ

自然現象の説明から、

時代を経て、

芸術全般が、

より感覚的なものを重視する

印象派の時代に入っていきます。

ここでは、もう不快感も快になっていくわけです。

不快が快でしょうがない。

もう普通の快では満足できないわけです 笑

見えていないモノも

見えちゃって、それは俺には見えてる!

って表現しちゃう。

そんな印象派を経て

20世紀はさらに表現主義の時代に入っていきます。

で、今はもう21世紀な訳ですが、

20世紀はまるで宝の山で、

そこには今も研究に価する材料が眠っています。

すでに忘れられかけている素材もあるわけです。

それらを理解して、

研究して、自分の個性に反映させる。

もしくはより豊かな表現力を身につけていく。

そのためには

やはり基礎としての音楽理論は

勉強していたほうが良いと思います。

バンドマンなどにありがちですが、

俺は感覚でやる!

とか、声を大にする人とかいますが、

当たり前のことで

音楽にしろ何にしろ感覚でやるのは、前提な訳です 笑

理論をこねくり回して作曲するわけでは無いのですから。

独自の作法があるならば、

それは、理論ではなくコンセプトになってくる訳です。

コンセプトは自由ですよ。

もうその人が白を黒にしちゃっていい。

白が如何にして黒になるか。

そのひと独自の解釈を展開していっていい。

コンセプト=解釈

であり、

また、音楽そのものも解釈でしかないわけです。

音楽家は、自らの表現力を豊かにするために、

そのひと独自のコンセプトが知りたくて、

研究に励んでいたりします。

そんなことも音楽の楽しみの一つだと

思いますので、

音楽理論なんて、

所詮、自然現象を説明したモノにすぎない。

足し算や掛け算、

色と色を混ぜて、何色になるか。

そんなモノと気楽に考えて、

ちょっと勉強してみてもいいと思います^^

では、次回はスケールというものについて

具体的にギターでどう覚えるか?

そんな内容でいってみますね。