Blues における Scale
目次
1)BIue-note
BluesではMajor keyに於いても melodyの第3音と第7音を半音下げたものが使用され、 また時 には第5音も半音下げて用いられる。
これらはBlue-noteと呼ばれBluesの特徴を表わす上でなくてはならない存在である。
●Blue-noteの理論的考察
本来、アフリカの民族音楽の音律ではscaleの3度、5度、7度音が西洋平均律に比較して少し低く 調律されています。正確には平均律のピッチでは表せない少しスライドした感じで音律がとられているのですが、この感じを西洋平均律で表すとするとフラットさせるのが最も近いのである。 minor chordはもとより、Major chordのBackingの上でBlue-not が使われるという事も、こうした理論的背景があります。また奴隷生活の境遇からくる哀しさ、諦め、暗さが音律的にも適合していたといえるかもしれません。
2)Blues Penta-tonic scale
先のBlue-not に主音、属音、下属音を加えた5音から成るscaleは BluesPenta-tonicと呼ばれ、伝統的なBluesに於いて旋律の基礎を形成しています。
第5音のBlue-noteはオプションとして経過的に使用されます。この場合、旋律の下行の際には#4音 と、また下行の際はb5音と表示されます。
この様に5音から成る音階は、一般に、Penta-tonic scale (5音音階)と呼ばれ、民族音楽などで幾つかの種類を見い出す事ができます。
3)BIue-note scale
Major scaleにBlue-noteを組み合わせたscaleは、Blue-note scaleと呼ばれ、Major keyのBluesにおい て広く用いられます。
●Blue-notと本来の Major scaleに含まれる音は b3 と 3 ( rootからの音程がm.3rdとM.3rd )の様に半音関係にあり、不協和な soundが生じますが、それらは同時的に使用する事ができ、上記の様な音列を形成します。 しかし、Bluesにおいて、7音がMelodyで独立的に使用されることは稀です。
4)Blue-note と minor Scale
minorkeyのBluesに於いては、b3 (m.3) の Blue-note が本来の minor scale と致する以外は、基本的にMajor keyの考え方に準じます。