Tension とは
目次
chord の 7thまでの音を chord toneとして分類しました。
しかし、chord toneだけの使用では響きの単調さを避ける事は出来ません。
よりModernな Soundを得る為には 9th、11th、13th、及びその変化音等の
Non-chord toneを効果的に用いる事が必要となってきます。
これらの高次音のうち、その chordの type や機能によって使用出来る音を
Tensionと呼びます。
Tensionとは【緊張】の意で、文字通りSoundに緊張感を与えることが出来ます。
Tensionとして用いられる音
ある音がTensionとして使用されるかどうかは音楽の発達とともに変化しつつ今日に至っています。
一般的にTensionとして用いられる音には次の原則があてはまります。
chord toneとの間に b9thの音程をつくらない。
ただし例外として Dominant 7th Chordにおける b9thは Tensionとして用いられます。
最近までの音楽理論では、IIm7 chordと IVm7 chordにおいて、13thは chord tone との音程は 9thであるが、例外として Tensionとしては用いられないとありましたが、近年ではTensionとする考え方が一般的になりつつあります。
ここでは一般的な Tensionの範囲を、大きくchord type 別に学んでいきます。
a) Major Chord type
原則として I△7 chord においてはその 9thと 13thが Tensionとなります。
I△7 以外の Major 7th chordにおいては 9th、#11th、13th、が Tensionとなります。
※ 現代の特にComtenporary Jazzなどでは、I△7 においても9th、#11th、13th、を Tensionとする考え方が一般的になっています。
また I 6 chordにおいても #11thを Tension として加え、使用されます。
Dominant 7th Chord
Dominant 7th chordにおいては 9th、b9th、#9th、#11th、13th、b13th の各音が Tensionとして考えられます。
しかし全ての音が同時に使用される事はなく、一般に次の様な原則が成り立ちます。
1)9thと b9th、または #9thが同時に用いられる事はないが、b9th、#9thは同時に使用可能。
2)13thと bl3thは同時に用いられる事はなく、原則として 9thが使用されている時 13thが、 b9thの時、bl3thが用いられます。しかし、あくまでも原則としてであり、例外もあります。
3)また #11thはいずれの場合にも使用されうるが、詳しくは chord scaleの項で学びます。
【9 系 Tension】
【b9 系 Tension】
b) minor Chord type
minor Major 7th chordにおいては 9th、11th、がTensionとなりますが、Im△7 chordでは 13th を含む考え方もあります。
●minor 6th chord に於いても 9th、11th、がTensionとなりますが、Im6 chord では (Major) 7th を含む考え方もあります。
minor 7th chord
minor 7th chordにおいては9th、11th、がTensionとなります。
例外としてIIIm7 chordにおいて 9th音は rootとの音程が b9thとなり Tensionとしては使用されません。
minor 7th flatted 5th chord
minor 7th flatted 5th chord においては原則として11th、b13thが Tensionとなります。
IIm7(b5) chordが Major keyに現われる場合、例外的に 9thが Tensionとして加わります。
C)その他のchord type
Diminished(7th)chord
Diminished chordに於けるTensionは、各 chord toneの全音上の音、すなわち全音上の Diminished chordが全て Tensionとなります。
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