練習において大事なことは、
意識するということになります。

何を意識するか。

これが本当に大事です。

意識を少し変えるだけで、
普段の生活で見えているものすら
ガラリと変わってきます。

例えば、普段通っている道。
上を見上げながら歩いてみるだけで、
違う景色が見えてきます。

歩くときに、
歩幅や、腕の振り方、膝の角度、
リズム、ちょっと内股に、
逆にガニ股気味に。

そんなことも全ては
意識するってことから
始まるわけです。

ではギターの練習では、
どんな事に意識を働かせるべきなのか。

今回は、「アルペジオの練習」
という観点から見ていこうと思います。

あなたは

アルペジオって何?

って問いになんて答えますか?

考えてみると、
アルペジオって言ったときに、

クラシックギターの人と
エレキギターの人で

イメージが若干違うようです。

クラシックギターの人たちがもつ、
アルペジオに対するイメージって、
主に右手のテクニックなんですね。

ジャズギターにおけるアルペジオは、
指板上の音を覚えるための
練習方法だったり。
コードに沿ったアドリブをとるための
テクニックだったり。
主に理論的。

ロックギターにおけるアルペジオは、
スウィープやタッピングなどの、
テクニカルなスタイルを指します。

そんなふうに考えると、
いったいアルペジオって何なんだって、

ちょっと頭がゴチャゴチャしてきますよね。

で、そんなアルペジオですが、

一言でいうと。

アルペジオとは
コードを分解して弾く技法

です。

コード分解とは、
コードをバラバラに弾くってことです。

バラバラとは、
単音で弾くってことです。

コードとはアルペジオが固まったもの。
アルペジオとはコードが溶けたもの。

バラバラに弾くにしても、
音を重ねたり、
音を重ねないように弾いたり
様々です。

音を重ねる=ピアノでいうペダルを押した状態

音を重ねない=ピアノでそのまま(ペダルを押さずに)弾いた状態

をイメージして頂けると
わかりやすいですね。

これをギターで考えると、

ギターの場合

●コードを押さえた状態でのアルペジオ
●単音で弾くアルペジオ

となります。

これらを前提として、
アルペジオを練習するということを
考えてみます。

やはり、練習のときは、
目的を意識することが大事です。

アルペジオの練習といっても
以下のように様々ありますので、
目的によって使い分ける必要があります。

●ソルフェージュとして
●指板上の音を覚えるため
●コードに沿ったアドリブを弾くため
●右手のテクニックのため
●単音で弾くテクニックのため
1指弾き
二本指
2ピック_オルタネイト
3ピック_スウィープ
4ピック_エコノミー
●既存のコードの上に別のアルペジオを乗せるため
●スケール練習のパターンとして

さらに、
コードに沿ったアドリブや、
コードの上に別のアルペジオを乗せるなどは、

既存のコードの音価。
つまりコードがどの位の長さを持っているかによっても違ってきます。

例えば、
ハードロックなどの、
比較的ワンコードが長めに続くソロパートなどでは、大きめのアルペジオの練習が活きてきますが、

ジャズなどの、コードの移り変わりが早い曲においては、
大きめのアルペジオよりも、
小さなアルペジオを繋ぐ練習が
効果的になります。

それぞれにあった効果的な練習がありますので、自分の目指す方向性に合わせて練習の仕方を変えることが必要になってきます。

ここで、大切なことは、
譜面上はどれも大差無いということです。
どちらかというと、
意識の違いが大きいです。

今のこの練習は
何の為に行っているのか。
何故この練習が必要なのか。

といった意識ですね。

こういった意識は、
アルペジオだけでなく、
スケールでも曲を弾くときでも、
どのようなシチュエーションでも大切になってきますが、

今回は、アルペジオという切り口から
どのような意識の仕方が出来るのか。

ということでお伝えしました。

具体的な練習の仕方については
レッスンで説明していきますね。

ご質問などございましたら
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