ここまでは、主としてDiatonic Scalechordによる進行を学んできましたが、ここからは Non-DiatonicなChordも含めて、更に総合的な和音の進行について学んでいきましょう。

Non-DiatonicなChordも含めた Dominant Motion

目次

Dominant Motion(1)で学んだ スクリーンショット 2016-05-08 1.27.01 の進行について更に考察してみます。

 

スクリーンショット 2016-05-08 1.28.25

理論的考察

1)

V7の重要構成音である第3音第7音に生じる【tritone】はbII7第7音第3音とを構成している 【tritone】と同一である。この【tritone】を スクリーンショット 2016-05-07 19.55.53 の進行にあてはめるとbII7もまた I へ解決する性質を持っている事がわかります。


2)

半音進行に於いて、【tritone】は第7音が半音上行し第3音が半音又は全音下行して解決しています。5度進行の場合とでは第3音、第7音の進行が逆になっています。

analays

この時 bII7は V7の代理chordであり bII7→I(m)の進行もまたDominantmotionと呼ばれanalyseに際してはスクリーンショット 2016-05-08 1.35.48 で示します。

譜例)

スクリーンショット 2016-05-08 1.35.59

※ Dominant Motionにおける スクリーンショット 2016-05-07 19.55.18スクリーンショット 2016-05-08 1.35.48は Rootの5度進行と半音(下行)進行を明確に区別しています。

スクリーンショット 2016-05-08 1.36.14
この様にRootが半音下行する進行は特にもJazzなどにおける Root Progression では5度進行に次いで重要な要素といえます。




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