Two -Five
目次
あるkeyのV7chordの前にIIm7 chordが置かれる事をTwo-Fiveと呼び、chord progression においてDominant Motionと共に重要な要素を形成しています。
Chord Analyseにおいてはで示す。
A) Sub-Dominanto Chord の代理としての【Two-Five】
Sub-dominantchordがDominantchordへ進行する際 IV → V7の代理としてIIm7 が一般に多く用いられます。これによってrootを5度進行させる事が出来るからです。
譜例)
B) Dominant7th Chordの分割としての【Two-Five】
V7chordの上に順次9th、11th、を積み重ねると上4声にIIm7を見出す事が出来ます。 この事よりTwo-Fiveは拡大されたDominant chord (V7) が分割されたものと考えることが出来ます。
譜例1)
譜例2)
▪️V7 は理論的には常に分割して使用する事ができます。
C) minor keyにおける【Two-Five】
minorkeyに於けるTwo-Fiveは通常IIm7(b5)が用いられ、この時 V7 は V7(b9)として使用される事が多いです。
譜例)
上例の様にIIm7(b5)の第5音はそのままV7(b9) の第9音として保持されます。これはHarmonic minorの scaleを暗示していると言えます。