前回はギターで五線譜をみて弾くことは、

→ 読譜講座 第1回
ピアノでタブ譜を見て弾くのと同じという話をしました。



ギターで五線譜を読むということに特化し記事や書籍も沢山ありますし、
私もそれらの全てに目を通してきたわけではありません。


それでも今回の、ピアノでタブ譜を見ながら弾くという視点は、
なかなか興味深い切り口ではないかと思います。



私自身こういった視点からの話を聞いたことはないので。



では引き続き五線譜を見ながら、ピアノを弾く感覚で
あなたが五線譜をみながらギターを弾くことが可能なのか考えていきます。



では早速いってみましょう。






今一度ピアノでタブ譜を見ながら弾くという観点から見ていきましょう。


▪️何故タブ譜を見ながらピアノを弾くのが難しいのか?




ピアノを弾く上での五線譜の役割は
ピアノ鍵盤の特定の位置を指し示めすことにあります。



比べてタブ譜では、ピアノ鍵盤の特定の位置を指し示す、
という役割は果たせていないわけです。



六線譜数字が書いてあるだけですから。



タブ譜を見てピアノを弾く為に必要な作業は、
第一に数字が何という音なのかを把握する作業になります。



つまりは、一旦ドレミに変換するわけです。



そしてようやく弾くことが。。。



ちょっと待ってください。


この数字を変換したドレミ。



鍵盤上に沢山あるドレミのうちの、どのドレミか判りますか?


第二に鍵盤上での特定の位置のドレミを把握して、

ようやく一つのタブ譜に書かれた数字において、
鍵盤のどの位置を弾けば良いのかがわかります。




 

以上は前回の文章ですが、
内容をまとめると、


▪️タブ譜を見ながらピアノを弾く為に必要な二つの作業。

1、タブ譜の数字をドレミ(音名)に変換する。
2、ドレミを鍵盤の位置に変換する。




この二つの作業が行われていました。



では、本来の姿に戻って、
五線譜をみながらピアノを弾くために。



その条件で上記の文を変えてみます。



タブ譜 → 五線譜
数字  → 音符



ですね。


▪️五線譜を見ながらピアノを弾く為に必要な二つの作業。


1、五線譜の音符をドレミに変換する。
2、ドレミを鍵盤の位置に変換する。

となりました。



一見あたりまえのこのとようですが、
私の伝えていたことと、
この文章に矛盾を感じるのではないかと思います。



どこでしょうか?



私はこう伝えています。



ピアノを弾く上での五線譜の役割は
ピアノの鍵盤の特定の位置を指し示めすことにあります。




ここの文章です。



五線譜がギターにおいてのタブ譜と同じように、
ピアノの鍵盤の特定の位置を指し示めしているならば、
わざわざ五線譜の音符をドレミに変換する作業はいらないはずですよね。



つまり、
▪️五線譜を見ながらピアノを弾く為に必要な二つの作業。


1、五線譜の音符をドレミに変換する。
2、ドレミを鍵盤の位置に変換する。




ではなく

▪️五線譜を見ながらピアノを弾く為に必要な一つの作業。


1、五線譜の音符を鍵盤の位置に変換する。




だけなんですね。



ややこしくする訳ではありませんが、
これも一旦ギターに置き換えてみましょうか。



五線譜 → タブ譜
音符  → 数字

となります。


▪️タブ譜を見ながらギターを弾く為に必要な一つの作業。


1、タブ譜の数字を指板の位置に変換する。




これだけです。


タブ譜に慣れている方にとっては、
この一つの作業が如何に楽かわかると思います。



もちろん、ここまでの話に特別新しいことはないのです。



周知のことを別の視点から見直しているだけですから。



今までの内容を、
一旦まとめます。


タブ譜を見ながらピアノを弾くには二つの行程を経たが、
五線譜を見ながらピアノを弾くのには一つの行程でよい。




同様に

五線譜を見ながらギターを弾くには二つの行程を経たが、
タブ譜を見ながらギターを弾くのには一つの行程でよい。




となります。

ここまではそのままのことを
別の視点で見てきただけですが、

必要なことは、
五線譜を見ながらギターを弾くことです。


▪️五線譜を見ながらギターを弾く為に必要な二つの作業。




1、五線譜の数字をドレミ(音名)に変換する。
2、ドレミを指板の位置に変換する。




この二つの作業が行われていました。

これを、
ピアノのように、

▪️五線譜を見ながらギターを弾く為に必要な一つの作業。

1、五線譜の音符を指板の位置に変換する。

と出来たら楽な訳ですね。



結論から言ってその方法はあります。



次回はその方法を具体的にお話ししていきます。



ではまた次回。

 

→ 読譜講座 第3回